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【武雄GⅢ最終日S級決勝】深谷 捲ってGⅢ20V

 区切りのGⅢ20Vだ。

 武雄競輪の開設74周年記念「大楠賞争奪戦」(GⅢ)は5月14日、12Rで決勝戦が行われ、根田空史マークから自力にチェンジした深谷知広(34=静岡)が豪快に捲ってV。優勝賞金520万円を獲得した。

 2着は阿部力也、3着は大槻寛徳が続いてライン決着となった。

 ラインの結束力、そしてかつて〝怪物〟と形容された強さで、深谷が昨年8月の松戸記念以来となる20度目のGⅢ優勝を飾った。

 絶好調の根田に前を任せて後ろが阿部、大槻の宮城勢が続く。二次予選と準決勝で圧巻の逃げ切りを決めた深谷がライン4車の2番手にいて盤石の態勢に思われた。しかし、レースはそう簡単にはいかなかった。接触で遅れた山田に内を突かれて根田に踏み遅れ。リカバリーしたが、根田が別線に合わされて膨れ、あおりも受けた。それでも自ら捲ってねじ伏せた。

 「なんとか乗り越えられて良かった。いい位置まで連れて行ってくれた根田さんと、後ろを固めてくれた2人のおかげですね」

 昨年末のグランプリ、今年は2度のGⅢで準優勝。あと一歩、及ばずの流れが続いていた。

 「S班として優勝がなかったのは気になっていた。そこは良かったけど、その先にはもっと必要な優勝がある」

 14年から長らく遠ざかっているGⅠ優勝へ狙いを定めた。全盛期に近い、いや全盛期以上の強さを見せてくれた深谷。輪界をもっともっと熱くする。(本間 正則)

 ◇深谷 知広(ふかや・ともひろ)1990年(平2)1月3日生まれ、愛知県出身の34歳。96期生として09年7月に豊橋でデビュー。通算51回目のVで、GⅢは昨年8月松戸記念以来20回目のV。通算成績は982戦385勝。1㍍69、79㌔、血液型B。

 ▽次走 優勝した深谷知広、3着の大槻寛徳は高知の全プロ記念競輪(25、26日)、2着の阿部力也は小田原FⅠ(18~20日)に出走する。

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